アスジャ・ワークショップ同窓会
アスジャインターナショナル
2018年度ワークショップ参加者の感想集
ワークショップ参加者の感想集
谷口 朋さん
日本日本
2018年度
  • 東京大学
Q. プログラムを通して、どのような成果を得ることができましたか。

今までも中高で問題に対して解決策を考えることはあったけれど、このプログラムのように「feasibility」を重視したビジネスコンテストと政策立案コンテストが融合したような深い解決策を議論するような機会は初めてでした。それに加えて、今回は国内ではなく、日本とASEAN諸国という国境を超えたフィールドでの議論になり、難しく感じる一方、とても楽しかったです。自分はまだまだ自国の知識さえも不足していると思い知らされると同時に、各国を代表してその国の事情を教えてくれるASEANからの留学生にとても刺激を受けました。

今回のワークショップで最も難しく、時間のかかった議論は、先ほども少し触れた「feasibility」です。問題を見つけてその解決策としての案を出すまでの議論にも時間がかかりましたが、一旦解決策にたどり着いても、それを経済的にどう持続させていくか、関係する人(実際にそのプログラムを実施する人、参加する人、投資する人など多面的に渡る)のインセンティブはどう誘発するか、など理想的には魅力的な解決策でも、それを実行するとなると直面する壁が多かったです。それらを時間をかけて話し合うことで理想と現実の折り合いを学んでいけたことは今回のプログラムの大きな成果だと思います。

Q. 活動中、印象に残ったエピソードを教えてください。また、そのエピソードが印象に残った理由を教えてください。

エピソードというような局所的なものではないですが、最終日の各班のプレゼンテーションの後の鋭い視点からの質問は印象に残りました。自分は結局一回しか質問しようとできなかったけれど、コメンテーターの方々は発表者の理想に現実の問題を突きつけていて、自分や自分たちのチームには欠けていた観点を認識できました。

また印象に残ったことして、ASEAN諸国間でも違いが大きくあったことです。日本とASEAN諸国という二つのキャラクターを考えるだけでは解決しないことも話し合いの中で多く生じました。ASEANというように括ってしまうことは、もちろんその地域の結びつきを考える点では重要ですが、深い議論をしていくときには、その枠をとって考えていくことが重要だなと思いました。

Q. 次回参加する日本人学生へのメッセージをお願いします。

このプログラムは自分から積極的に参加することでいくらでも自分のためになる時間になります。自分次第で得られるものは果てしないのではないかと思います。ただ受け身になろうと思えばそれで4日間を過ごすことも可能ではあります。このプログラムに参加すると決めたからにはぜひ自分から実りある4日間にしてください。