過去6回にわたって開催されたワークショップでは多くの講師の方々にお越しいただきましたが、中でも千葉大学教授の辻耕治先生には初回開催の2014年から毎回講師としてワークショップにご参画いただき、グループワークのファシリテーションや全体発表会(プレゼンテーション)での講評も務めていただきました。
この度「アスジャワークショップ同窓会サイト」公開にあたりお寄せいただいた辻耕治先生からのメッセージをご紹介いたします。
- 京都大学大学院農学研究科応用生物科学専攻博士課程修了
- 博士(農学)
- 農林水産省国際共同研究人材育成推進・支援事業フェロー
(滞在機関:Bioversity Internationalのマレーシア支部と中国支部)、JICA「インド国マディヤ・プラデシュ州大豆増産プロジェクト」病虫害管理専門家(個人コンサルタント契約)等 - 千葉大学では、アジア・アセアン教育研究センター副センター長、文部科学省大学の世界展開力強化事業「ツイン型学生派遣プログラム」メンター、文部科学省グローバル人材の育成に向けたESDの推進事業「人間力を育む千葉ESDの地域展開」ESDコーディネーター等
思い出と期待
本ワークショップには第1回からお世話になっています。第1回が開催された2014年度は、私にとっては、約4年半に渡る海外での生活に区切りをつけて帰国し、現在の職場での新たな生活に踏み出した思い出深い年度です。本ワークショップは、帰国後間もない時期に巡り合い、その縁が現在まで続く、思い入れのあるイベントです。 第1回の舞台裏のドタバタ(?)は、今では楽しい思い出です。私にファシリテーターのお話をいただいたのは、ワークショップの約3週間前で、しかもワークショップの内容・方法もほぼ一任された形でした。無茶振りです。そのため逆に、ワークショップ当日は、うまくいかなくても私のせいではないと開き直って臨むことができました。第1回は全てが手探りでした。一つ一つの活動ごとに参加者の様子から問題点や留意点を見つけ、数え切れないほど軌道修正を重ねながら、なんとか最終日のプレゼンテーションに辿り着くことができました。余裕ゼロの綱渡りの運営でしたが、それなりのご評価はいただけたようで、第2回(2015年度)以降もお招きいただき、第4回(2017年度)までファシリテーターを務めさせていただきました。第5回(2018年度)からは、事務局の方々のサポートの下、アスジャの学生さんがファシリテーターを務める形となり、ワークショップが第2のステップに進んだことを実感し、少し肩の荷が下りたように感じたのを思い出します。それも束の間、現在は新型コロナウイルスの影響下でも対応可能な第3のステップへの進化が求められています。若い方々がどのような形態のワークショップを提案・実現してくださるか、見守らせていただきます。そして、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、第4のステップに進む日も遠くないはずです。そこでは更なる改良版を提案・実現していただけるものと、楽しみにしています。