アスジャ・ワークショップ同窓会
アスジャインターナショナル
2018年度ワークショップ参加者の感想集
ワークショップ参加者の感想集
園部 美穂さん
日本日本
2018年度
  • 東北大学
Q. プログラムを通して、どのような成果を得ることができましたか。

参加前よりも、アセアン10か国の全てが身近な存在になった。今までは、大学にいる留学生の友人の出身国は、なんとなく親しい国のように感じていたが、そうでない国については、それほどの接点を感じていなかった。しかし、それぞれの国からの留学生と少なくとも一人は仲良くなることができたお陰で、何のつながりもないアセアンの国がなくなった。特に、ミャンマーやカンボジア、ラオスは、大学の協定校がなく、友人ができる機会がなかったので、このワークショップに参加して本当によかった。

友人として話すことができたので、ネットやニュースからでは知りえない、その国ごとの肌感の生活を感じることができた。その国への興味ももつようになり、もっと知りたいと思うようになった。

また、世界全体のことを考える時の自分の考え方が変わった。日本と海外の比較という、二つの対立構造ではなく、日本とタイ、インドネシア…のように、多くの国を並べてマルチ的に考える癖がついた。その国ごとの特徴を捉えようという意識になった。

Q. 活動中、印象に残ったエピソードを教えてください。また、そのエピソードが印象に残った理由を教えてください。

ラオスの学生が英語よりも、日本語で話しやすいと言ったこと。それまでは、海外の学生、特に留学するような学生は全員が優秀で、英語も非常に得意であり、自分はまだまだだと思っていた。しかし、留学生たち、とくにアセアンからの留学生たちは、英語が母語ではない中、努力して、ここまで来ていることに気づき、自分もさらなる努力が必要であることを痛感した。

また、チームには強い自己主張だけではなく、それらを吸い上げてまとめていく役割も必要だと気付いた。その役割を担う場合は、自分の意見を言わないのではなく、自分と同じ意見を誰かが言うならば発言を控え、議論が行き詰まった時に、チームにヒントを与えていくことも一つ手段だと思った。

Q. 次回参加する日本人学生へのメッセージをお願いします。

東南アジアと聞くだけでワクワクする方、将来海外で働きたい方にお聞きします。きっとすでに、色々な国際交流の場に顔を出し、そこそこの英語で会話を楽しむことができると思います。ですが、実際に英語だけを共通の言葉として、一つのものを作り上げていくという機会はなかなかないのではないでしょうか。私はそうでした。

このワークショップでは、相手と仲良くなるだけでは意味がありません。自分の意見を発信し、相手からの意見を引き出し、議論を一つ一つ進めていくことが必要になります。そのために必要な力は、普段の学生生活ではなかなか身に着くことができません。ですが、わくわくするような将来を現実のものにするためには、絶対必要になっていく力だと思います。このワークショップは、国内にいながら、その力を鍛えることができるものだと、私は思います。

少しの勇気が必要かもしれませんが、自分の将来のために、世界の未来のために、ぜひ、一歩踏み出してみてください。