- アスジャ・ラオス国費留学生・京都大学
リーダーシップについてより深く考えることができました。リーダーはチームをうまく前に引っ張る役割です。しかし、そのやり方はそう簡単ではありません。自分のグループと他のグループを観察した結果、次のようなことがわかりました。縦の関係では、団員がいつも長の命令に従わなければならないと思い、イライラ働くようになって、結果が上がりにくい。それに対して、横の関係では、各員が平常心を持ちながら、やる気満々で働き、とんとん拍子に仕事が進む。本当のリーダーはメンバーに対して命じることにこだわるのではなく、各員の自主性を尊重して陰ながら見守る、または、必要なら参考のレベルでチームを導いていかなければならない。この事業は、まだ若くて経験の少ない私には本当に先生のように色々教えてくれました。
まだ話していないけれど、オリセンに着いた時、みんな強い意志が顔に出ていて、すごいなと思いました。ずっと4日間見られたのは、日本人学生とアスジャ生が一丸となった光景です。見も知らぬ人同士であるにもかかわらず、課題を与えられたら、同じ目的を達成するために、早く親しくなり、一生懸命力を注いでいるシーンは忘れられません。みんなどんなに疲れても、責任を持って諦めずに最後まで使命されたことをちゃんとやっていた。こんなエピソードが印象に残りました。完璧とは言えないまでも、一緒に頑張って結局課題を果たすことができました。自分もその中の一人で、そんなに大したことではありませんでしたが、なんだか誇りに思いました。
日本と自国・アセアンのかけ橋というような雄大的なリーダーになるためには、もっともっと経験を積まなければなりません。この事業で学んだことはほんの一部だけでした。しかし、(直接にリーダーとしての役割をしませんでしたが)、チームの中でリーダーを見習うことによって最も根本的なリーダーシップを身につけることができました。どういう風にチームの目的を立てるか、それをどのように達成できるか、どうすればチーム全員の意欲を掻き立てるかなどでした。小さな最初の一歩ではありましたが、もう一歩前に踏み出すのは最初の一歩がなければできないでしょう。この一歩が将来学んでいくより具体的で複雑なリーダーシップの土台になって、必ず支えてくれると思いますので、きっと役に立つに違いありません。