アスジャ・ワークショップ同窓会
アスジャインターナショナル

東芝国際交流財団
専務理事 大森圭介 様

大森圭介 様

東芝国際交流財団 専務理事

東芝国際交流財団 専務理事 大森圭介様

日本とASEANの新時代に向けて

アスジャ・インターナショナル様には、ASEAN10か国と日本の高校生の交流プログラムToshiba Youth Club Asiaの企画・運営において、2014年より大変お世話になっております。

「ASEAN国費留学生と日本人大学生との国際交流ワークショップ」には、過去2回参加させて頂きましたが、参加学生の自律性と行動力を最大限に発揮するよう設計された、オリジナリティ溢れる卓越したプログラムであり、感銘を受けております。

チームビルディング、ファシリテーション等、自らが率先して社会を変革していくための「リーダーシップ力」、直接体験に裏打ちされた「多様性の真の理解と尊重」、さらにはそうした理解に基づいた「グローバルな視野の獲得と行動力」、そして、自然や人を慈しみ敬う「人間力」を育むことは、グローバル人材を目指す日本人に求められる必須の資質だと思いますが、この交流プログラムには、そうした視点への配慮が随所に盛り込まれています。

多くの日本人にとって、ASEANという地域や国々は地理的には近いようで、言葉の多様性等もあり、日頃、意外にも接する機会は少ないのではないでしょうか。日本の大学生の皆さんにとって、日本政府によって選ばれたASEANの第一線の学生の皆さんと寝食を共にしながら、未来を語り合う機会が非常に刺激的な体験となっているのは、参加最終日の発表会の熱気にあふれた場の雰囲気と目の輝きでも感じ取ることが出来ます。

日本とASEANがパートナーとして、政治経済、社会、文化などあらゆる面で真の友人として心と心が触れ合う「相互信頼関係」を構築することを提唱した「福田ドクトリン」が1977年に発表されてから、2022年で45年となります。地球温暖化への取り組み一つととってみても、この地域の人々の更なる交流強化と連携が重要であることは論を待ちません。

この交流プログラムに参加された日本とASEAN各国の次世代の人たちが中心となって、日本とASEANの新たな時代を築いて行って頂くことを期待しています。

2020年に20周年をお迎えになりましたアスジャ・インターナショナル様の、今後の益々のご発展を祈念し、私のメッセージとさせていただきます。

東芝国際交流財団
専務理事
大森圭介