アスジャ・ワークショップ同窓会
アスジャインターナショナル
2016年度ワークショップ参加者の感想集
ワークショップ参加者の感想集
手代木 秀太さん
日本日本
2016年度
  • 群馬大学
Q. プログラムを通して、どのような成果を得ることができましたか。

出身地域が異なると、政策や慣習に対する捉え方が大きく異なってくる。その様な多彩なバックグラウンドを持つ人々と、日本・ASEAN諸国がWin-Winの関係を得ることが出来るプランを考え、発表したことで、互いの持ってない部分を共有し、幅のある思考力を養うことが出来た。

また自分の専門である医学のフィールドに限らず、芸術や、経済など様々な視点を持った人々と知り合いになれたことで、今後自分の専門の枠を超えた発想をする契機にもなったのではないかと考える。貴重な友人づくりの場にもなった。

他にもビジネスの現場でのプレゼンを経験してきたASEAN各国の友人から、英語でのプレゼンテーションの方法論のアドバイスを貰ったことは貴重な経験であった。日本語で学生が行うプレゼンテーションとは一味違った間のつなぎ方や、独特の理論の構成の仕方を間近で体験し、発表を共に作り上げることが出来た。

Q. 活動中、印象に残ったエピソードを教えてください。また、そのエピソードが印象に残った理由を教えてください。

プロジェクトを考える際に、自分は日本の保険制度をASEAN諸国に導入することを考えたが、石油マネーによって医療費が無料である国があったり、国民が医療にかけたいと思う費用や質の違いが見られたりしたことが印象に残っている。日本とASEAN諸国間の差異でだけでなく、ASEAN域内の国々でも医療制度に対する捉え方は異なり、一律の基準を設けることの難しさを感じた。この経験からは、自分の不勉強さを痛感すると同時に、自分の考える自国制度の長所が必ずしも広く世界に甘受されるものではないということを学んだ。いかに制度の優れている側面を異なる価値観を持つ地域に、分かりやすくメリットとして示すことが出来るのか。これは非常に難しい問題だと感じた。また一方で、自分が制度の長所と考えている点は果たして本当に長所であるのか、そんな疑問が惹起されより深く学んでみたいとも感じるようになった。 最終的には我々の提案するプロジェクトは食を通じた文化交流になったが、その中でも互いの文化や食に対する姿勢の何が双方にとっての利点であるのかが、宗教や国の経済力、食文化の知名度によって異なっており、非常に印象に残っている。

Q. 次回参加する日本人学生へのメッセージをお願いします。

日常会話の英語を磨くことは、英会話教室や英語でのドラマを視聴することで向上することが出来ますが、学生時代に英語でプロジェクトを考え、ビジネスの様に発表するという経験はこのプログラムに参加しない限りなかなか得ることの出来ないものであると思います。

またASEAN諸国を代表する優秀な皆さんや高い意識を持った日本人大学生と交流するまたとない機会です。このプログラムは自分の将来の糧となるだけでなく、非常に楽しい夏の思い出になるものでした。是非参加されることをおすすめします。